【在宅ワーク×自宅保育】3年両立してわかった本音のメリット・デメリット
 
										
子育てしながら在宅ワークの仕事をはじめたらどんな生活になるんだろう?
最近SNSでママフリーランスを名乗る人、スクールビジネスを始める人が増えてきましたよね。
やたら「最高〜!」と叫ぶキラキラ投稿を見ると、「本当にそうなのか…?こいつら正気か…?」と、疑問に思いませんか?
この記事では、子どもを産んでから在宅ワークを3年間続けてきたわたしのリアルな日々、メリットとデメリット、そして後悔したことまですべて本音でお伝えします。

SNSのキラキラ投稿では語られない在宅ワークのネガティブな面もしっかりご紹介します!
プロフィール
出産前からフリーランスとして活動。もともと複数の企業さんから仕事を受けていて、出産後も変わらずお仕事を続けています。
「仕事は子どもが寝ている時間だけ」と決めているため、
- いかに子どもに寝てもらうか
- いかに仕事を効率よく終わらせるか
これらにこだわって、この3年間生活してきました。

お昼寝中くらい休憩させてもらわないとやってらんないじゃない!
これは3人の子育てをしたわたしの母の言葉。実際に子育てしてみると、本当にそのとおりでした。

寝かせてくれぇ!
本来、休憩すべき子どものお昼寝中の時間をすべて仕事に費やし、在宅ワークと自宅保育を続けてきたわたし。
最近SNSでよく見る広告では「子どもと一緒にいられる在宅ワーク最高!」って感じでキラキラして見えるけど、私の場合、実際はストレス・混乱・葛藤の連続でした。
リアルな1日のスケジュール
自宅保育をしながら在宅ワークをする1日のスケジュールはこんな感じです。

お昼寝時間が固定化する1歳半まで、仕事ができる時間は定りません。お昼寝中にやったり、夜の寝かしつけ後にやったり。
ここでは、たとえば仕事あり&お昼寝ありの日、どんなことを考えて1日を過ごしていたかを簡単にご紹介します。
熟睡できないまま朝を迎える。子どもに起こされて起き、朝ごはんの支度をしながら洗濯機を回す。
食べない朝ごはんを食べさせる戦いを終え、洗濯物を干す。

この時点でもう疲れてるのはなぜ…?
イベントやお出かけの予定がない日は、基本的に公園。お砂場でどろんこになったり、滑り台までダッシュして一緒に滑ったり。
「ここまで遊べばもう寝るだろう!」と自信が沸くまで、ひたすら遊ぶ。

30代に直射日光は…、体力削られすぎ!
昼寝の寝かしつけをしてから、パソコンを開く。
いつ起きるかわからないドキドキを抱えながら「早く終われ!」と息継ぎもせずひたすら作業。
約2時間後、泣き声が聞こえると仕事は強制終了。寝起きが最悪の日はこれから1時間泣き続けるので、あやし続けることも。
脳が疲れ切っているので、甘いものを口に詰め込み後半戦スタート。
夕飯を作りながら洗濯物を取り込みつつお風呂掃除、夕飯を食べさせたらお風呂。
絵本を1〜10冊読み、無事寝かしつけを終える。疲れた。

このまま一緒に寝てしまいたいという気持ち。
やっと一息。気づけば一日中ノンストップで動いていたなぁ。
さて、やらねば。仕事のやるべきこと、優先順位を整理してパソコンに向かう。
「ママ〜!」と子どもの泣き声が聞こえたら、中断して即駆けつけ。ひどいときはこれを何回か繰り返す。
自宅保育をしながら在宅ワークをする、実態としては、こんな感じです。
- 子どもがお昼寝した瞬間にPC起動、泣いたら即終了
- ご飯も食べずに仕事、夜寝かしつけ後に再始動
- これって本当に「ママでもできる」なのか???
在宅ワーク×自宅保育のデメリット
在宅ワークという働き方を選んでいるのは自分。わかってはいるけれど、しんどい時もあります。
まずはわたしが考える、自宅保育×在宅ワークのデメリットをご紹介します。

普段は吐き出せない弱音を、ここで暴露させていただきます…。
- ①とにかくストレス過多
- ②子どもの友達・ママ友ができない
- ③パートナーと険悪になることがある
- ④仕事以外の雑務に追われる
①とにかくストレス過多
在宅ワークと自宅保育を両立させると何が起こるかというと、仕事、育児、家事が同時進行するという大変恐ろしい事態になります。

それも毎日…!
どれか1つでも予定通りに進まないと、一気に心の余裕がなくなってしまうことも多々あります。
仕事が詰んでいる日に限って、お昼寝中の子どもが泣き出す。さらに洗濯やご飯の支度といった家事も詰みまくりみたいな…。
とくに仕事でミスをしたとき、そのリカバリーが必要なときは、もうイライラが限界に達します(完全に自分のせいなのだけど)。
②子どもの友達・ママ友ができない
在宅ワークをしながら自宅保育をしていると、子どもの友達やママ友をつくるのが難しいです。
- 0歳のときにできたお友達はみんな保育園に行ってしまう
- 自宅保育だと、同年代の子どもやママと関わる機会が少ない
- 仕事があるから育児サークルに参加する余裕がない
お友達を作るチャンスといえば、平日の昼間に公園に来ている親子なのですが、
出会ったママと話すうちに、距離を置かれちゃうこともありました。

子どもが幼稚園にいったら、働こうとか思ってます?

じつはいま在宅仕事してまして…

え、働いてるんですか?

(あれ、なんかまずいこと言ったか…?)
わたしの話し方がキモかったのかもしれない(泣)のですが、とはいえ一般的に
働くママ=保育園
仕事をしていないママ=自宅保育
という固定イメージがありますよね。
フリーランスという働き方は、そのどちらにも当てはまらないんですよね。
③パートナーと険悪になることがある
パパに対して必要以上にイライラしてしまうことがあります。

なんかもうね、理由もなくだんだんムカついてくるんです。
とくに不公平だと感じるのが、パパの急な「仕事いってくる」が通用するのに、ママの急な「仕事したい」が通用しない件。
たとえば私が仕事のため外出するってなると、
- パパは仕事が休めるか確認
- 両親に預けられるか確認
- 一時預かりは利用できるか確認
- 仕事の日程がずらせないか確認
子どもの預け先を何重にも調整しなければなりません。一方でパパは「仕事だから」で済んでしまう。

パパはいいよな、通勤中とか仕事の休憩中とか、自由時間あってさ。私はずっと家で、ずっと育児・家事・仕事で1日が終わるんだぜ。
こんな風に小さな不満が積もって、気づけばパートナーへの怒りに変わってしまうのです。ああ恐ろしい…。
④仕事以外の雑務に追われる
とくに個人事業主になると、「業務」以外の仕事が多すぎると感じることがあります。
ただの作業だけじゃ終わらないのがフリーランスの辛さで、 経費の管理、契約書、確定申告…。お金を払って外部委託しないかぎり、全部自分でやるしかないんです。

経費、経費…、契約書、はい、請求書、はい…。メールの返信ね、はい。パソコンのアップデートと、セキュリティ確認。そろそろ確定申告か…。
こんな風に、仕事以外の作業時間がたくさんあります。頭の中は経費と節税と、毎年なんやかんや新しく変わる法務の知識でパンパン。
↓ここに書ききれないリアルな愚痴はこの記事に書いてます…!

在宅ワーク×自宅保育のメリット

デメリットを熱く語りすぎてしまった…。
愚痴ならたくさん出てくる、自宅保育中の在宅ワークという働き方。
でも結局、仕事が好きだからこの生活を続けられているのだと思います。
つぎに、自宅保育×在宅ワークのメリットをご紹介します。
- ①仕事の効率化が進む
- ②社会とのつながりを感じられる
- ③収入があると自信がつく
- ④子どもの成長を見守れる
- ⑤時間とお金のロスが減る
①仕事の効率化が進む
気づいたら、無駄を極限まで減らすことに全振りしてました。時間が限られているからこそ、効率化の鬼になれる!!(お前も鬼にならないか…)
1歳半〜2歳半ごろは「お昼寝中の2時間だけ」「パパが見てくれる2時間だけ」という、ものすごく限られた時間にしか仕事を進められない日々でした。
その中で仕事を終わらせなきゃいけない緊張感、すごいんです。息できない。
だから、考えもしなかったショートカットキーを使い始めたり、謎にタイピングが鬼早くなったり。

業務効率化って、追い詰められてはじめて身につくものだと実感しましたね。

②社会とのつながりを感じられる
ママが「ママじゃない自分になれる」時間が、非常にありがたいです。
自宅保育中って、ずーっと子どもにとっての絶対的な存在である「ママ」してますよね。
そんな中で、たとえ10分でも「仕事の顔」になれるってとっても貴重な時間。めちゃくちゃ自尊心も満たされるし、気分転換になります。

だからか、クライアントさんと打ち合わせする時間、すごく楽しいんですよ。めっちゃおしゃべりしちゃう。
自分の名前で呼ばれるし、なおかつ大人と、ちゃんと対等な会話ができるって、自宅保育民にとっては本当にありがたいことです。
③収入があると自信がつく
「自分でお金を稼いでる」って事実があると、自信とお金の余裕が生まれます。
自宅保育の育児って、仕事みたいに感謝されないし、他人からの評価もないから、どんどん自分に自信なくなってきませんか?
そこに、収入という目に見える成果があるだけで 、めっちゃ自尊心高まります。
やっぱり収入があると、子どもとの過ごし方の選択肢が広がるんですよね。

有料施設で遊ばせたり、ちょこっと移動でもタクシー使えたり、食材にこだわったりできちゃう。
余裕があると、子どもにも優しくなれる。人間、そんなもんです。
④子どもの成長を見守れる
子どもの成長を間近で感じられる瞬間は、とても楽しくて、愛おしくて、幸せなことだなと感じています。

たとえばわが子が1歳0ヶ月のとき、宇宙語でもなにを言っているか、わたしにはわかりました。体を揺らし始めたらなんの歌を歌ってほしいかわかるし、なにを踊りたいかもわかる。
イヤイヤ期、パパにはわからないけど、わたしには泣いてる理由がわかる。片言で喋り始めたときも、他の人には意味不明な言葉でも、わたしはぜんぶ理解できました。
自宅保育はたしかに大変だけど、子どもの小さな成長に気づける環境は、幸せそのものだなと感じています。
⑤時間とお金のロスが減る
出社しない=時間が増えるのはあたりまえですが、意外と出費も減るんです。
外出しないからメイクも服も最低限。ひとりで遊ぶ時間も、趣味に浸る時間もないから、とにかく自分のためにお金使わない。

わたしは二次元オタクなので、アニメが見れないのは正直つらいですが、「子どもが大きくなったら時間なんてたっぷりあるんだから…」と思うと、そんなに苦ではありません。
あと保育料がかからないのも本当に大きいです。
迷いと葛藤、戻れない時間への後悔

こんな生活辞めたい…でも子どもを人に預けたくない…でも、仕事してたい…
この記事を書きながらも、葛藤は続いていますが…。
これから在宅ワークをはじめようと考えている方に後悔してほしくないので、正直な悩みをつづってみました。
子どもを預けるか問題

「一緒にいるべき?」それとも「預けるべき?」
わたしがワンオペ育児と仕事の両立に疲れきっていて、まともに子どもと遊べない日もしばしば。さらに限界が来た日なんかは、どうしても怖い顔しちゃう…。
だったらもう、一時預かりを利用して、そこで先生やお友達と遊んだ方が楽しいんじゃないか?という葛藤が毎日のようにありました。
でも人見知りの激しいわが子を見ると、預ける気持ちになれない。預けたら1週間は情緒不安定になるわが子。
それなら、毎日一緒にいる方がまだマシか…と考えて、預かりを利用しないで今日まで過ごしています。
新生児期の後悔
新生児のとき、よく寝ていることをいいことに仕事ばかりしていました。
今ならわかる、もったいなかった!!気づいたら、新生児期の写真や動画がほとんどないんです。毎日変化があって超絶かわいい時期なのに。
そして一番の後悔は、体力の回復を疎かにしたこと。
あの時ちゃんと寝なかったせいで、体力が戻らん。骨盤グラグラ、内臓下がりまくり。育児に余裕もない。かわいいより、しんどいが勝ってるんだが。
頻回授乳は1才過ぎまで続くし、2歳過ぎても確保できる睡眠時間も短く、夜はブルーライトのせいで睡眠も浅い。育児は長い戦いや。
それでもお前は今、仕事をするのか??(圧)

長い目で見て、育児を楽しめる余裕を作るためには、産褥期くらいちゃんと休まなきゃいけなかったなと反省しています。
【エピソード】在宅ワークの限界を迎えた日
子どもの「ママがいい〜!」が加速した1歳10ヶ月、夫に「もう限界」と言われました。

君が仕事してるときの空気がしんどい。子どももママに行っちゃうし…何しても無理なんだよ。仕事、外でやってくれない?
「…じゃあ外連れてってよ」って思ったけど、どうやら外で遊ばせる自信がないらしい。

え、大人2人いたら二馬力じゃないん?私は昼も夜も寝かしつけて、仕事して、夜泣き対応も私?え?パパいる意味ある?
パパはわたしに不満でいっぱい、わたしは睡眠不足で疲労困憊。これが一番つらい時期でした。
おわりに
3年間、自宅保育と在宅ワークの両立を続けて感じた、メリット・デメリットをご紹介しました。
もしこれから、自宅保育をしながら在宅ワークをはじめようかなと考えているママがいたら、本当に応援したいし、一緒にがんばりたいと思います。
でも自宅保育と在宅ワーク、どっちも全力でやろうとすると、どうしても苦しくなる場面があるという事実も知ってほしい。
高いお金を払ってスクールに入ったけれど、いざ仕事をしようとしたら無理だった、なんてことにならないでほしい。
そんな思いで書きました。
結論として、正直なところ、未就園児の自宅保育と在宅ワークの両立はおすすめしません。

今は働きたい気持ちをおさえて、大切な子どもと愛情いっぱい、向き合うのも正しい選択なのかなと思います。
働けない間にできることは、ほかの記事でご紹介しています。よければご参照くださいね。


 
																											 
																											 
																											 
																											 
																											