子どもを預けないで働く在宅ワーク|月の稼働時間別の体感レビュー【ワンオペフリーランスママの実体験】
 
										
1日2時間あれば、月に60時間も仕事できるじゃん!
なんて、単純な計算をしたことありませんか?
……残念ながら、それはかなり非現実的な稼働時間かもしれません。
在宅ワークなどの業務委託案件の募集時、必ずといっていいほど

月何時間稼働できますか?
と聞かれるのですが、

何時間って答えれば、負担なく両立ができるだろう…
といつも頭を悩ませてきました。
この記事では、わたしが実際に子育てをしながら在宅ワークをしてきた経験から、
月の稼働時間ごとにどんな毎日を過ごしてきたのか、正直な感想をレビューしたいと思います!

「これから在宅ワークを始めたい」と思っている方の参考になればうれしいです!
プロフィール
- 在宅ワーク歴7年(うち4年は子育てと両立)
- 現在の仕事はWEBデザイン・オンライン秘書
- 平日はほぼワンオペ育児
- 3歳児自宅保育中(託児利用は基本しない)

出産前はWEBライティング業、デザイン業を中心にフリーランスとして活動、
出産後しばらくして自然と仕事が減ってきて焦り、求人サイトを漁って「ママ歓迎」の案件に応募。
オンライン秘書の仕事を始めたことで一時期、稼働時間が月80時間にまで増え、体力的に限界を感じました。
現在は子どもの睡眠サイクルが安定してきたおかげで、月70時間に落ち着いています…。
毎日仕事は無理!フリーランスママのリアルな稼働日数
まず、わたしが在宅ワークの時間を記録しているアプリの画面をお見せしますと、
まったくもって毎日稼働できていないことがおわかりいただけると思います。


「できれば毎日仕事をしたい!」と思っていながらの、こんな状態なんです。
仕事をしなかった日は、なぜできなかったかというと、
- 子どもの昼寝が短すぎた
- 子どもの体調不良でつきっきりだった
- 子どもの夜泣きが激しすぎた
- 夜寝かしつけ中に寝落ちしてしまった
- 自分が体調を崩した
- 家事をやらざるを得なかった
子育て中の在宅ワークは、子どもの状況に左右されまくります。
「よし、今日は子どものお昼寝中にがっつり仕事するぞ!」と意気込んでいたら、まさかの5分で起きてしまったり…。
子どもの体調不良で一日中抱っこしていたり、夜泣きがひどくて寝かしつけで力尽き、自分も一緒に朝まで寝てしまったり…。
だからこそ「子どもが近くにいてくれて最高!」だけじゃ済まないのが現実なんです。

仕事は仕事として、責任が伴いますからね。期限を守り、クオリティを保ち、信頼をキープしなければいけないし…
稼働時間別!ワンオペフリーランスママの体感レビュー
ここからは、ワンオペ育児中のわたしが実際に体験した月の稼働時間ごとに、どんな生活になるのかをまとめました。

生活リズム、体力・精神力に個人差はあると思いますが、参考になれば!
【月20〜30時間】お小遣い稼ぎレベル、収入は物足りない
月20〜30時間なら、基本的に育児が中心の生活で、収入はお小遣い稼ぎレベルになります。
子どもが寝ている時間を使って、簡単な作業でゆるく働いているイメージです。
だから、日中は育児にしっかり向き合えますし、仕事がない夜は育児本を読んだり、趣味のアニメを見たりと、自分の時間を確保できていました。
身体的な負担はほぼありませんが、ただ、収入はお小遣い程度といった感じでした。

楽だけど、もう少し生活の足しになるくらい稼ぎたい、という欲が出てきちゃうんですよねー。
【月40時間】余裕あり!ワークライフバランス最高!

月40時間働くと、仕事と子育てのバランスが最高に取れていると感じていました。
なぜなら、仕事をする日としない日を自由に作れるから!
収入も生活の足しになる程度は稼げるし、さらには家計にも心にも余裕がある!最高!

とはいえ、わたしはそれを「暇」と感じてしまい、新しい仕事や資格勉強に手を出してしまいました。その後の自分の首を絞めまくりました…
逆にいえば、それくらい心にゆとりがある状態だったのでしょう。笑
【月50時間】やりがいを感じる!でもプライベートはほぼ仕事

月50時間になると、子育て以外の時間はほぼ仕事に費やす感覚がじわじわと出てきますが…、仕事へのやりがいは感じられました。
スケジュール管理、体調管理、仕事のタスク管理をしっかりこなしていれば、
たとえ「今日は寝かしつけで力尽きて寝落ちしちゃった…」という日があっても、次の日に挽回できる仕事量がこのあたりでした。

仕事も育児もうまく進行できると嬉しくて、自分のスキルが活かされている実感や、仕事の達成感はかなりありました!
【月60時間】やりがい…辛さのボーダーライン

月60時間は、仕事のやりがいと「しんどさ」が台頭し始めるボーダーラインです。
ほぼ毎日、子どもが寝ている間に仕事をする生活になります。仕事以外の自由な時間はなく、趣味の読書やアニメ鑑賞も難しくなってきました。
わりと仕事にどっぷり浸かっているので「もっと仕事を頑張りたい!」という想いと「身体しんどいな…」という、どうしようもない疲労感と。
これでいいのか…?と葛藤し始めるのが、このボーダーラインです。

自分の自由な時間を犠牲にしても収入を増やしたい、という強い目的意識がないとキツいかもしれません…。
【月70時間】正直しんどい!週末はパパに預けて仕事へ

月70時間になると「この生活、無理ゲーでは?」と感じ始めるレベルです。
ここまでくると、自宅での作業時間だけでは足りなくなり、子どもをパパに預けて、土日はまとまった時間で仕事をする日が必要になってきます。
ここでようやく「子育てとの両立って言ってるけど、結局仕事優先じゃん…」と、気付いたんです。

これが本当にやりたい働き方なのかを自問自答し、苦しくなってきた稼働時間でした。
現在は月70時間稼働にも慣れてきましたが、最初に経験したときは心と時間に余裕がない状況でした。
【月80時間】もう限界!心身ともに悲鳴を上げる
月80時間働いた月は、心身ともに悲鳴を上げている状態でした。
毎日仕事をするのは当たり前。家事や掃除もままならず、深夜1時をすぎまで仕事をする日も出てきます。
その結果、睡眠不足で朝起きられなくなったり、日中のワンオペ育児中にイライラしたり、子どもを差し置いて寝てしまうこともあったり…

とにかく子どもに申し訳ない気持ちでいっぱい…
慢性的な睡眠不足と家事の滞りが、日中のワンオペ育児に悪影響を及ぼすので、もう散々でした。
わたしがワンオペ育児で働くために決めた3つのルール
絶対的な優先順位を決める
仕事をするのは、子どもが完全に寝ている間だけ、と固く決めています。
わたしが一番大切にしているのが、この優先順位です。
子ども>健康>仕事>家事

すべてを完璧にやろうとすると、必ず体と心が疲弊し、結果として家庭の雰囲気が悪くなります!
うちの子は、ひとり遊びをほとんどしない「かまってちゃん」タイプ。
だからこそ日中はしっかり向き合ってあげたいし、人見知りのひどい時期は、預かりの利用はしませんでした。
仕事をする時間に制限をつける
子育てをしながら在宅ワークを続けるには、体力維持のためにも仕事をする時間に厳しい制限をつけることが必要です。

朝起きた瞬間から育児は始まりますよね!仕事があってもなくても、体力がもたないんですよね!
わたしは、どれだけ終わらせたい仕事があっても、以下の3つのルールを徹底しています。
- 早朝はやらない(朝は家事優先)
- 子どもが寝るのが21時を過ぎたら仕事はしない
- 深夜0時過ぎたら必ず仕事は切り上げる(睡眠優先)
仕事時間を制限することで、翌日の育児に支障をきたさない、健康的な働き方を実現…、できているような、いないような…。
日中の仕事連絡はなるべく見ない
日中の仕事連絡を制限することは、目の前の子どものためにも、自分の心のゆとりのためにも、必須だと思うのです。

わたしは仕事のメールを見ると「ドキッ」として、頭の中で返信文を推敲してしまう癖があり、子どもとの遊びに集中できず申し訳なくて…
例えば、チャットアプリはPCか、仕事用のスマホのみに入れて、メールやタスク管理アプリはスマホにも入れる、など。
日中は仕事のメールやチャットをなるべく見ないようにすることで、子どもとの時間にも集中できます。
【まとめ】おすすめの稼働時間は「月40時間」
- 月40時間前後が、在宅ワークと子育てを無理なく両立できる
- 月60時間で、自分の時間が一切なくなる
- 月70〜80時間以上は、体と心が悲鳴を上げるため要注意
- 在宅ワークを成功させるには、働く上でのルール設定が不可欠
ワンオペ育児をしながら無理なく在宅ワークをしたいなら、わたしのおすすめは月40時間前後です。

1日2時間働くつもりでいて、結果的に実現できたのが月40時間くらい、という感じでした。
ある程度の収入を得つつ、心と時間に余裕が持てるのはとっても嬉しいことですよね。
生活の足しになる収入を得るなら月30〜40時間が目安です。
もし「スキルなしで、まずはお小遣いを稼ぎたい」という段階なら、月20時間くらいから始めるのが安心かもしれません。
もし月80時間稼働して収入が増えても、睡眠不足で日中イライラしてしまっては本末転倒ですよね。
「なぜ在宅ワークをするのか?」という目的を軸に置きながら、無理のない稼働時間を見つけてくださいね!




 
																											 
																											 
																											 
																											 
																											