のりママ
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在宅ワーク歴7年。出産前からフリーランスとして活動し、産後も育休ゼロで仕事を継続中。2歳の繊細な娘を自宅で育てながら、育児と働き方のリアルをつづっています。
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ワンオペ育児×在宅ワークは危険!フリーランスママのつらい現実と仕事の選び方

noriko
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子育てだけしてるの?もったいないよ!

在宅ワークなら子どもがいても働けるよ!

子どもの側にいられるって最高!

おまえそのノリで仕事始めたら、地獄を見るぞ…?

最近、こういった広告やSNSの言葉、本当によく見かけるんですけど…

未就園児を自宅保育をしながらの在宅ワークは想像以上に大変です。本当に「こんなこと、やってはいけない非道だ…」とさえ思います。

ワンオペ育児と在宅ワークの両立は、気をつけないとわたしのように生活もメンタルも最低レベルに落ち込む危険性があります。

この記事では、ワンオペ育児中のママが在宅ワークで直面する現実とリスクについて、わたし自身の経験をまとめました。

広告にだまされず、無理なく働ける方法を探しているママに届けたい内容です!

ワンオペ育児×在宅ワークの現実

以前、カフェでこんな親子を見かけたことがあります。

Gemini画像生成にて作成

おそらく、お子さんは運動会の代休で平日休みだったのでしょう。けれどママは仕事だなのか、パソコンを開いてイライラしている。

幼稚園児くらいのその子は、何度もママの顔色を伺って、話しかけたいのに、話しかけられない。パンケーキも一人で無言で食べて。

そんなお子さんの顔は、見ていられないほど悲しいものでした。

わたしには、このママさんが「子どもと一緒に働いている」というふうには見えませんでした。

【結論】子どもと一緒には働けない

子どもと一緒にいながら仕事する。聞こえはいいけれど、それって実際、子どもを放置していませんか?

ChatGPT、Canvaで作成

わたし自身も、子ども同席でオンライン会議に参加せざるを得ないことが時々ありました。(今は全部ガチで断ってる)

よく広告で左のような写真を見ますが、実際はパソコン破壊を防ぐため、右のような構図になります。

テレビつけて放置ですよ。これが現実。

だったら託児なり保育園なり、預けた方が子どもは楽しいのでは…?

在宅ワークと育児の両立をすすめる広告を見ると、正直そう思ってしまいます。

ワンオペ育児と在宅ワークの両立が難しい理由

前置きが長くなりましたが、ではなぜ「在宅ワークと育児の両立」が難しいのかを解説していきます。

ほぼ愚痴ですが、本当にリアルな生活はこんな感じです!

時間・生活面

確保できる時間の不確実性

ワンオペ育児をしながら、毎日同じ時間帯に、同じ仕事時間を作るのは不可能です。

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↑この記事では、仕事をするおすすめ時期を

  • お昼寝時間が定まる1歳半
  • 夜まとまって寝るようになる2歳半

と述べましたが、子どもの生活リズムは「最近だいたい決まってきたな〜」と思っても、予想が外れることは多々あります。生き物ですもの。

子どもが車や自転車移動中に寝たのに、家に着いた瞬間に起きたときの絶望感…わかります?

たとえば、うちの子の場合どれだけ時間が不確実だったかというと、

寝かしつけにかかる時間:0秒〜4時間

お昼寝する時間:10秒〜3時間(平均2時間)

夜寝る時間:6時間〜14時間

基本的に「この日のこの時間なら確実に仕事できる」という見込みは立ちません。

日中は育児で手一杯

子どもに全力で向き合うスタンスのワンオペ育児をしていると、まとまった作業時間を確保できません

たとえばわたしは今日、午前中は公園で葉っぱやどんぐりを全力で集め、砂場で遊ぶ子どもに全力で付き合いました。

夕方はママのおててにティッシュを食べさせるという遊びを2時間続け(楽しかった)、夕飯、風呂、寝かしつけまで超バタバタでした。

結果、子どもが夜寝付くまで仕事の時間はゼロです。

子どもファーストで考えるならば、日中の打ち合わせや作業は現実的にほぼ不可能です。

結局、家族時間が犠牲になる

平日中に仕事時間が作れず、作業が終わらないのであれば、

必然的にパパが休みの日に仕事を終わらせざるを得ない状況になります。

ここで決まってくる条件は、

パパが休み=ママが仕事

だから、わたしは子どもが1歳を過ぎるまで、動物園や水族館など、家族でお出かけしたことがありませんでした。

この時期の思い出や写真がほとんどないんです。

これは本当に後悔していることの一つです。

子どもとの相性面

子どもは基本、ママがいい

子どもの成長過程で訪れる「絶対にママがいい」時期。

人見知りが激しい時期は、一時預かり、託児に預けられず。パパが見てくれても「ママがいい!」と泣き止まない。

そんなときはわたしが外のコアワーキングスペースに行き、泣き叫ぶ子どもをパパに預けて家で過ごしてもらうしかありませんでした。

子どもが泣いていたら仕事どころではありませんが、かわいそうなことをしたなぁ。。

「ママー!」と呼ばれるのは最高に愛おしいのだけれど、まぁ在宅ワークとは相性の悪いこと…。

きっと、対策として小さい頃からパパと二人で遊ぶ習慣をつけておくことが必要だったんですね。

どうしても意識が子どもに行ってしまう

こんな広告見たことありませんか?

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赤ちゃんと一緒にできる在宅ワーク♪

実際に子どもを膝の上に乗せてオンライン会議に参加したとき、意識がどうなっているかというと、こんな形になりました。

  • 20%は会議(耳だけ傾けて、がんばって真剣な顔を作る)
  • 80%は子ども(PC叩くなよ…Youtube終わりそう?次どうしよ…)

なんとかやり過ごすことはできたものの、果たしてこれは「在宅ワーク」をしているのでしょうか。

こういう状況での子育てと仕事の「両立」をアピールする広告には、正直疑問に思うところです。

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泣き声で作業が途切れるストレス

わたしは基本的に仕事を「子どもが寝ている間しかやらない」と決めているため、

子どもの突然の泣き声で作業が中断されることは日常茶飯事。

3歳になった今でも、隣で寝ていないことがバレると泣き叫びながら起きてきます。

そしてこの、泣き声が本当にびっくりするし、仕事の中断を余儀なくされる、というのはかなりのストレスになりがち。

「だったら仕事するなよ!子どもがかわいそうだろ!」という声(呪縛)が聞こえてきそうですが…。

仕事していなくても、結局夜中にアニメとかYoutubeとか見てるから変わらないかなって(照)

企業とのやりとり面

気をつけたいこと
  • 「在宅ワークは自由」という認識をされている
  • 「ママだから低賃金でいい」という謎解釈がある
  • 打ち合わせ時間の調整が難しすぎる
  • 時間創出の努力が認められない

「在宅ワークは自由」という誤解をされている

たとえ5分でも、日中に確実に時間を空けておくのがどれだけ大変なことか…。

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在宅だからママでも好きな時間に働ける♪

本来、在宅ワーク=自由なのは間違いないですが、子育てママとなると事情はまったく違いますよね。

好きな時間ってどこに存在するの…?

在宅!自由!最高!なんて無責任な言葉に惑わされないで…!

「ママだから低賃金でいい」という謎解釈がある

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ママでもできる簡単なお仕事です♪

個人的に違和感を覚える「でも」という言葉。

「ママは時間がないから簡単な仕事しかできないでしょ。」と言いたいのかしら。

こういった案件は、非常に安い報酬・低賃金のものが多いです。

堂々と「ママってだけで安く使えるんだよね〜」と言っている経営者さんと話したこともあります。嫌だったなぁ。

それでもお仕事をもらえるのは嬉しいことですが、「ママ」をどう認識しているのか、広告を作った人に真相を問いたいものです。

打ち合わせ時間の調整が難しすぎる

24時間子どもと一緒にいるなかで、確実に空けられる時間なんて存在しないのが現実です。

もし「打ち合わせをしたいから日程を出してくれ」と言われると、わたしの頭の中はこうなります。

最近は生活リズムバラバラだから、お昼寝するかもしれないし、しないかもしれない。だから夜何時に寝るかわからない。夜泣きするかもしれないし、しないかもしれない。

たとえば打ち合わせを10:00〜にしたら、朝公園に行ってもすぐに帰ってこないといけないし、13:00〜は、お昼寝の時間と被るかもしれない。22:00〜は、夜泣きするかもしれないし、もしかしたらまだ寝ていないかもしれないし。

確実に空いてる時間なんて、わかんないよ…(泣)

その結果、パパが休みの日の、家族でお出かけする予定を変更するしかなくなります

そうやって無理やり作った日程を提出したのに「やっぱりリスケでー」なんて言われた時には、本当に…本当に……

社員は全員ママ!ミーティングは夜行います♪

これもよく聞きますが、そんな働き方ができるのは、せいぜい子どもが幼稚園、小学生に入ってからではないかと思います。

乳幼児がいるうちは、夜はしっかり寝たほうがいいです。

時間創出の努力が認められない

子育てをしながら仕事をする、という状況は本当に過酷。(とくにイヤイヤ期…)

しかしその過酷さは、ワンオペ経験があるか、よっぽど想像力がある人にしかわかってもらえません

はいOK!はい次!あとこれもやっといて!

趣味の時間も睡眠時間も、家族の時間も犠牲にして、一生懸命やった仕事なのに。なんか軽いなぁ…

そんなこと言っても、仕事は仕事。ミスは許されないし、仕事の品質しか見られないのが現実ですよね。

もちろん承知の上で仕事をしていますが、本当は一言「がんばってるね」って言ってほしいだけなの…(乙女心)

【対策】ワンオペママが受ける仕事の選び方

厳しい稼働条件を受け入れてくれる

お仕事を受ける契約をする前に、こちらの生活環境をしっかりと説明し、理解してもらうことが大切です。

仕事の依頼者に説明しておくべきこと
  • 何歳の子どもを育てているか
  • 稼働時間はどのくらいか
  • 作業する時間帯はいつか(朝・昼・夜)
  • 休日はどのように過ごしているか

仕事に充てられる時間が限定的であること、急に仕事時間が取れなくなる場合があること、そしてそれが意図せず頻繁に起こる可能性があることなど…。

乳幼児だけでなく、子どもが幼稚園や小学校に入った後も、子どもの体調不良などは避けられませんからね。

失礼ですがこういった状況は、普通の人には十分には伝わりにくいのも現実です。

打ち合わせ出れないくらい子育てが忙しいなら、そもそも仕事するなよ!

好きな時間に働けるって言ったじゃん…

日中こんなに打ち合わせあるなんて聞いてないよ…

と、険悪な雰囲気になったことも実際ありまして…。だからこそ、

ワンオペママが受けるお仕事の絶対条件
  • 打ち合わせは基本的にない
  • 連絡は基本チャットかメール
  • 土日(休日)は休みで連絡は来ない
  • 納期には余裕を持って依頼してくれる
  • 子どものことを話しやすい雰囲気

このあたりの条件を、絶対に理解してくれる人・企業さんを選びましょう!

この条件を満たしやすい、SNS運用代行やオンライン秘書がママさんに人気なのもわかる気がします!

子育て経験豊富な人が集まっている

企業さんが子育てに対する理解を持っているかどうかは当然重要なポイントですが、

弊社は子育てに理解のある会社です!

と謳っていても、ワンオペ育児中のママにとっては厳しい条件を提示されることが多いんです。

実際にわたしがお仕事を受けた、子育て応援系の企業さんでも、

  • 連絡が毎日頻繁にくる(平日昼間は子どもと遊んでいるのに…)
  • 打ち合わせが頻繁に開かれる(日中のオンライン参加は難しいのに…)
  • 納期が短い(仕事ができない日もあるのに…)

リアルはこんな感じで。(3社中3社がそうでした…!)

普通のフリーランスならなんてことない条件も、ワンオペ育児中のママにとっては最高峰レベルの難題…。

だからこそ、おすすめはワンオペ経験者のママさん同士で仕事をすること!

わたしも依頼者側に立つことがありますが、ママさんに仕事の連絡をするときはこんなことを意識しています。

  • 事前に予定を聞いておく(家族旅行、帰省、イベントとか)
  • 無理な納期のものはそもそも依頼しない(仕事してるだけで尊敬)
  • 連絡は土日は絶対に送らない(家族時間を邪魔したくない)
  • 連絡するときは余談や気遣いの言葉を入れる(心をゆるめてほしい)

やりとりする人は想像以上に大事!お互いの大変さを理解し合えているだけで、本当に救われることもあります。

ワンオペ育児だけでも大変だけど、むしろ「仕事をしていてよかった!」と思える瞬間もありますよ!

まとめ|子育て中に在宅ワークを始める前に

お仕事を始めたあとの理想と現実のギャップを少なくするためには、

  • 厳しい稼働条件を受け入れてもらえるか
  • 子育て経験豊富な人と連絡できるか

まずはこんなことを想像しながら、お仕事を探すといいと思います。

子育て中の在宅ワークは、

  • 子どもの成長具合
  • 家族みんなの生活リズム
  • 仕事の時間管理

これらを把握した上で、仕事を探してみてください!

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おわりに

なんか愚痴ばっかり吐き出してしまいましたが…。

仕事も育児も全力でやりたいと思うがゆえに、気づけば3年、こんなドMな生活を送ってまいりました。

でもね、仕事も育児も順調で、収入もそこそこ入ってくるときは、最高に幸せな気持ちです。

生活にも余裕が出るし、メリハリもつきます。

なにより人の役に立っているということが自己肯定感を底上げしてくれるのだと思います。

本記事をお読みいただき、ありがとうございました。フリーランスとして仕事をするママさん、心から尊敬しています!!

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